中国のペットケア産業急成長 サービス個性化

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動画説明

ペット業界が爆発的な成長を遂げている中国では、波に乗ろうとする企業が後を絶たない。こうした中、そそる新製品を発売したり、「新人」飼い主にサブスクリプションサービスを提供するなど、従来のペットショップに挑むオーナーも出てきた。
 「Molly Box(魔力猫盒)」は、猫用グッズのサブスクリプション・コマース(定期購入型EC)サービスを手掛ける会社だ。創業者で最高経営責任者の居一氏は、自身もペット愛好家で、顧客が何を求めているのかをよく知っている。
 「私たちの主要顧客層は、教育水準が高いホワイトカラーで都市で1日10~12時間働く若い世代だ。彼らにはデートやジムに行く時間はないが、やはり感情的なパートナーを必要としている」と居氏は述べた。
 「Molly Box」の価格設定は、消費者の好みによって月額99元(約14.25ドル)から400元(約57.56ドル)まで様々だ。サービスはパーソナライズされており、特定のアレルギーを持つ猫に様々な食事の選択肢も提供する。
その名の通り「Box」の中には、猫を楽しませるおもちゃやおやつの他に、飼い主のためのグッズも用意されている。箱も中身も、写真撮影やソーシャルメディアにお誂え向きだ。
 居氏は「Boxのデザインもカバーも、できるだけソーシャルメディアで拡散しやすいように考えている。我々が目指す主要パーフォーマンス指標は、Molly Boxと飼い猫をオンラインでシェアする顧客の割合だ」と語った。
 ソーシャルメディアは新しい顧客を呼び込む最も手頃な方法で、Molly Boxは最大限に活用していると言う。新しいユーザーがアクセスするよう、他のブランドとのコラボレーションBoxを出し、ソーシャルメディアで投稿を共有させるためにペットフレンドリーのKOL(キーオピニオンリーダー)を起用する。この戦略はこれまでのところ上手く機能している。Molly Boxは発売からわずか3年で、32万人の猫好きユーザーを有するまでになり、毎月2万人ほどの新規顧客を獲得している。
 都市化の推進と所得の向上は、より多くの人がペットを飼うことを意味するという居氏。中国のペット市場の成長に不安は全くないというが、同意する専門家も多い。
 経営戦略コンサルティング会社ローランド・ベルガーのパートナー、張強氏は「中国のペット市場価値は現在約2000億元となっている、今後5年間は毎年5%のペースで成長する見込みだ」とし「2025年までに市場規模は2倍になるだろう」と述べた。
 しかし、中国のペット業界は分散化しており競争も激しい。張強氏は、Molly Boxのような会社が成功し続けるには課題があると考えている。
 「最も重要なのは消費者のニーズをどのように満たすかだ。消費者が関心を持っているのは、プロフェッショナルな企業なのかどうか、そして製品やサービスの品質がよいかどうかだ」と張氏は語った。
Molly Boxの今後について居氏は、ペット保険やペットヘルスケア、さらにはペットの遺伝子検査などの追加サービスを提供する計画だ。可愛いペットがちゃんとケアされているかを確認できたり、飼い主がソーシャルメディアでシェアしたくなるようなサービスを提供していくと語った。

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