中国のキーワードを習おう その1「小康」

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動画説明

2020年は、中国にとって「小康社会(ややゆとりのある社会)」の全面的な完成を実現する決定的な年となる。「小康社会」の全面的な完成とはどんな意味を持つのか、様々な分野の人々がその見方を共有した。
 中国語で「小康(Xiaokang)」とは、あらゆる面で中庸な繁栄をとげた社会を指し、「小康」の概念の初出は中国最古の詩篇「詩経」にみられる。習近平国家主席はさまざまな場面でこの「小康」について言及している。
 2020年1月23日に北京の人民大会堂で行われた中国の旧正月レセプション(春節懇親会)で、習主席は中国共産党中央委員会と国務院を代表し挨拶した際、「詩経」の一節「民亦労止、汔可小康」を引用した。
 <習主席>
 「新しい年に我々は、小康社会の全面的完成を実現し、貧困脱却の堅塁攻略の決戦に勝利し、『最初の百年』の奮闘目標を達成しなければならない。中華民族が数千年前から憧れてきた『民は懸命に働いてきたので、楽になり小康の生活を送る』ということを実現させる」
 「小康」とは一体何か。中国人民には、人それぞれの解釈がある。「マイカーやマイホームを持ち、銀行に預金がある」ことだという農民もいれば、「病気や災難や心配事もなく、平安に暮らしている」ことだとする会社員もいる。そして、「毎食好きな食べ物を食べられる」ことだという人もいれば、「良い住宅条件」や「年給が高い」ことだという人もいた。
 中国在住の外国人も「小康」に対する理解を語った。「必ずしも裕福とは限らない、まずまずの豊かさを意味するものだ」と捉えているようだ。
 中国中央テレビの楊禹評論員は、中国人は「詩経」にあるように2千年余り前から「小康」という言葉を使って、素朴な理想を表現していたと述べた。
 <中国中央テレビ 楊禹評論員>
 「2000年前の『詩経』から、中国人は『小康』で豊かな食生活や安定した暮らしへの憧れを喩えてきたのだ。ただし100年前でも中国人にとって小康的な生活は高嶺の花だった。中国共産党は『小康』という言葉で、現代化に向かう目標を表したが、皆さんの共感と支持を得ることができる上に、中国の実情にもぴったり合っている。今日で言う『全面的な小康』という表現には、実際には非常に豊富な一連の目標体系があり、経済の更なる発展、民主主義の更なる健全化、科学と教育の更なる進歩、文化の更なる繁栄、社会の更なる調和、人民の生活の更なる豊かさ、環境に更なる優しさが含まれている。この中には貧困脱却のような絶対的な指標もあれば、環境の継続的な改善のような相対的な指標もある。だから習近平総書記が繰り返し強調しているように、全面的な小康社会の実現に歩む道において、誰一人も取り残されないし、みんなで前に進み、ともにより良い公共サービスを享受し、一緒に努力して奮闘すべきだ」
 今日、中国人民は自分の生活条件が改善されたと感じており、長年のたゆまぬ努力と困難に満ちた仕事を経て、あらゆる面で「小康社会」の実現に歩む道にまた一歩近づいたと考えている。
 人民が一致団結し、同じ目標のために奮闘することは中国の最大の強みだという人もいる。自分が中国人であることを誇りに思うという人もいる。なぜなら、中国は新型コロナウイルス感染症の予防抑制で世界に注目される成果を収めているからだ。今、ますます多くの外国人が中国に来たいと思うようになっている。彼らは「中国に満点をあげよう!」と言っている。

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