トランプ氏vsTikTok CGTN劉欣キャスターが斬る

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動画説明

トランプ米大統領の「TikTok禁止」発言は、少なくとも2つのことを証明している。1つは、米国がかつての偉大な価値観に背いたこと。もう1つは、イノベーションが米国の専売特許ではなくなったことを世界に伝えた。
 TikTokはただのアプリに過ぎず、投稿される動画の多くはコメディータッチなものであり、見るものを笑わせ、日常生活のストレスを忘れさせる。米国人にとって、このアプリは一時的に気持ちを楽にさせたかもしれない。特に隣人の命がウイルスに奪われ、マスクを着用するかどうかの論争騒ぎの中で、多くのTikTokユーザーが作品投稿を生計を立てる手段にしており、このアプリの特別なボーナスは彼らの生活を支えたと聞いている。米国の現在の雇用情勢が厳しい中、これはいいことだと思う。
  特に才気あふれる米国人クリエーターは、TikTokに助けられた。彼らは短期間に多くのフォロワーを作り出した。伝統的なモデルはこのようなチャンスをもたらすことはできなかった。TikTokは意思やアイデアの表現を伝える全く新たなプラットフォームとなった。米国のアプリにはこのようなものはまだ見当たらない。
 今トランプ大統領はそのチャンスを奪いたいのか?
  TikTokユーザーはタルサでのトランプ集会で空席を生じさせ、大統領を怒らせたかもしれない。しかし、そのおかげでオクラホマ州では数十人の新型コロナによる死を免れたかもしれない。トランプ大統領はTikTokで「黒人の命は大切」というレッテルが頻繁に共有されるのを好まないかもしれないが、それは古き良き米国の憲法修正第1条に反する。彼らは言論の自由を抑圧していると、いつも誰かを非難することを覚えておくべきだ。
 「TikTok禁止の理由は中国との関係性だ」とトランプ大統領は述べた。
 「TikTokは個人情報を盗み取り、中国政府とデータを共有している」と大統領の貿易顧問も批判している。しかし、これらの発言にはなんの証拠もない。
 中国は新型コロナウイルスを「生み出した」国だと言ったのもこの人物だ。トランプ大統領とポンペオ国務長官は新型ウイルスが武漢の研究室から流出したという証拠を持っているとした。また、ファーウェイがセキュリティリスクをもたらす可能性があるとも主張している。あれこれを言い張っているが、証拠が足りないようだ。無実が証明されるまで有罪なのか?私は有罪が証明されるまでは無実だと思う。
 さあ、これに対して技術専門家はどう考えているだろう。
 「ワシントン・ポスト」の記事は、まさにこの問題を検討し多くの結論を導いた。TikTokはFacebookよりもユーザーのデータを多く取得しない。TikTokは他のアプリと同じような通常のタスク以外に、ユーザーの携帯に怪しげなことを仕掛けないなどだ。そして「TikTokが我々のデータを中国政府に共有した証拠はない」としている。
 科学雑誌「ワイアード」の記事も同様だった。専門家は、データ収集の観点でも、TikTokは他のソーシャルメディアと同レベルである。中国政府が米国人の個人データを入手して何をするかというのは推測に過ぎないとした。
 肌の色で人を判断する時代ではない。その人の中身で判断すべきだ。その会社が何をしているかではなく、どこから来たかで判断するのは、消せない原罪のように思える。・・・ 

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