需給ズレ深刻 和牛2000円台割り込む

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動画説明

新型コロナウイルスによる影響が世界中に拡大している中、和牛の需要が激減、和牛の枝肉相場が過去5年で最安水準にまで落ち込んでいる。 今月24日時点で、東京食肉市場の6月の和牛の加重平均価格は1キロ1864円に下落、前年同月比20%安と低迷している。和牛の価格は4ヶ月連続で2000円台を割り込み、日本の和牛産業は深刻な試練に直面している。 日本を代表的するグルメの1つ「和牛」。きめが細かい肉質で軟らかく、独特の風味で世界中の美食家に愛されている。売れ行きも好調だったが、新型コロナの感染拡大以降、打撃が続いている。東京オリンピックも延期となり、外国人観光客も9割減となる中で、夏に各地で開催予定だったビール祭りやグルメ祭りなどのイベントも相次いでキャンセルとなり、和牛のマーケットと顧客数がともに減少し、空前の不振に陥っている。 <料理屋の板前 中康彰氏> 「コロナ前は1日平均100名ぐらい、うちの店に来て頂いていたんですけど、今から今後の目標としてはやはりその時に比べて7、8割でもいいので、やっぱり来てくれるようになると有難いなあと思いますね」 和牛を手がける畜産業者は、東京オリンピックによるビジネスチャンスを掴もうとしていたため、今年上半期の和牛の出荷量は前年同期比で1割から2割ほど増えていた。現在は需給バランスが崩れ、和牛畜産業者も「売れば売るほど損をする」という悪循環に陥っている。  さらに和牛は、長期間にわたって牛舎で飼育すると病気になる恐れがある。やむなく、畜産業者は小売販売店に値下げや販売促進を依頼したり、牛肉カレーなどのレトルト食品を作るなどして状況を打開しようと試みている。 <和牛専門店の従業員 小林隼人氏> 「5月前から消費者・生産者キャンペーンセールをやっております。今、黒毛和牛が3割引で販売しております。量をいっぱい買っていただけるので、生産者はやっぱり在庫のほうがなくなってくるので、出荷がしやすくなりますね」 和牛は日本国内で育てられた高級牛肉として、高い国際的競争力を有している。新型コロナ発生以来、日本政府は和牛産業を守るために、畜産業者への補助金や消費者への商品券配布などを通じて、国内での和牛の消費を維持しようとしている。

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