新型コロナ、武漢華南海鮮市場起源説は誤認=米専門家

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アメリカの公衆衛生の専門家によると、新型コロナウイルスは中国武漢市の海鮮市場に由来するものではなかった。
 流行の発生以来、新型コロナウイルスの起源をめぐっては、オンライン上でも広く議論され、陰謀説まで浮上している。
 これまでの科学的研究で、新型コロナウイルスによる肺炎を引き起こすウイルスは自然界由来のものであると、すでに示唆されている。
 米ABCニュースの最近のインタビューで、テュレーン大学医学部の教授であるロバート・ギャリー博士は、新型ウイルスが中国武漢市の海鮮市場で発生したと考えるのは誤った認識であると再び指摘した。
 ロバート・ギャリー博士は「我々の分析でも他の分析でも、武漢市の海鮮市場より早い発生起源が指摘されている」とした上で、「確かにあそこでも感染の発生はあったが、ウイルスの起源とは限らない」 と指摘した。
 ギャリー博士によると、パンデミックはウイルス表面のタンパク質が変異して引き起こされる可能性がある。しかし、そうした状況にエスカレートする以前に、重症ではない患者を通して、数年、場合によっては数十年かけて広まっていった可能性もある。
  コロナウイルスは、その表面に王冠のような突起状のスパイクがあることに因んで名付けられた。国際学術誌「ネイチャーメディシン」で発表された研究では、ギャリー博士を含む科学者グループが、新型ウイルスのスパイク部分のタンパク質について、2つの特徴を解析した。
 科学者グループは、このウイルスのスパイクタンパク質について、人間の細胞の外側への分子結合に最適化されていることが示された。これは自然条件下での活性化であり、意図的に操作されたウイルスではないと結論付けた。 さらに、誰かが新型ウイルスを故意に作るなら、バックボーン(人間に病気を引き起こすことが知られているウイルスの分子構造)から操作しなければならないと科学者たちは指摘した。 しかし科学者たちは、新型コロナウイルスのバックボーンは以前に使用されたウイルスのバックボーンに由来しないということを発見。最もよく似たバックボーンはコウモリとセンザンコウから見つかっている。 この論文の著者のひとり、スクリプス研究所の免疫学および微生物学の専門家、クリスチャン・アンダーセン准教授は、この新型ウイルスの2つの特徴であるスパイクタンパク質の受容体結合ドメイン(RBD)部分の変異とその明確なバックボーンこそ、実験室で操作されたという起源説を除外するものだとしている。
 新型コロナウイルスの自然起源について、正確に何に由来するかは、まだ世界の科学者によって解明されていない。しかし、2つの強力な仮説が提示されている。人獣共通感染前に動物宿主における自然選択説、あるいは人獣共通感染後の人間における自然選択説だ。
 アメリカ国立衛生研究所の所長であるフランシス・コリンズ博士によると、1番目の仮説では、新型コロナウイルスがコウモリやセンザンコウなどの自然宿主で進化する中でスパイクタンパク質が変異、その後、人間のタンパク質と構造が類似した分子に結合し人間の細胞への感染が可能となる。SARSとMERSはいずれも、このプロセスで発生した。 2番目の仮説は、新型コロナウイルスが人間の病気を引き起こすことができるようになる前に動物から人間に移ったというものだ。
 その後、自然の進化の結果として、ウイルスは最終的にヒトからヒトへと広がり、病気を引き起こす能力を獲得したとする。

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