春節の帰省ラッシュで孤軍奮闘、ある荷物列車員の旧正月

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動画説明

駅で最も忙しく孤独な人は荷物列車員で、特に春節(旧正月)の帰省ラッシュとUターンラッシュの時期は更に忙しくなる。山東省の省都、済南駅に馬源という名の優れた荷物列車員がいる。済南鉄道局K15列車の乗客の荷物管理を担当している。
 午前7時、旅客らが次々と改札を通って済南駅構内に入ってくると、列車の後部にある荷物車両も活況となる。馬源さんは第一陣の貨物、重慶西駅まで運搬するハムスター用とオウム用、計40のペット用ケージを運び入れた。馬源さんは貨物切符と貨物の数量をチェックし、すべてのセキュリティリスクを確認するなど、息をつく暇もない。
 K15列車のルートは往復4104キロで、800本以上のトンネルを抜け、48の駅に停車し、それぞれの駅で貨物を積むこともある。列車が予定通り運行し、駅をいくつも経由すると、馬源さんが担当する貨物管理の仕事はますます多くなり、乗車する動物も増え、寂しさも幾ばくか少なくなっていく。
 そんな時、事件は起きた。
 小さなハムスターが、なんと梱包用テープをかみ切ってケージの網から潜り出してきた。以前にも逃げ出したハムスターに対応したことがある馬源さん、自分で小動物を捕えた多少の経験もあったが、今回ばかりは勝手が違ったようで、かなり苦戦していた。
 馬源さんの妻も仕事が忙しく、実の娘と会える日は二人とも1年のうち数えるほどしかないという。
 今年の春節、馬源さんは同僚たちと列車の中で荷物や動物と一緒に過ごすことになるだろう。 一見簡単に見える仕事だが、様々な事が起きる。こうした「孤独な管理者」が丁寧な仕事をしているからこそ、春節に帰省する人々がより安心でき、無事に故郷に帰ることができるのだ。

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