土居伸彰×三輪健太朗×宮本大人「マンガとアニメーションとリアリズム――『個人的なハーモニー』から考える」【2018/4/4収録】 @NddN @miwaken1986 @hrhtm2011

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2016年の『個人的なハーモニー ノルシュテインと現代アニメーション論』、2017年の『21世紀のアニメーションがわかる本』(いずれもフィルムアート社)という2冊の著作を通じて、これまで「別のもの」として扱われがちだった世界と日本の様々な制作形態のアニメーションを包括的に捉える視野を提示し、アニメーション論の枠組みを更新するとともに、ニューディアー代表として、映画祭や上映イベントの企画、さらには劇場用配給によって世界のアニメーションの新しい動向を精力的に紹介している土居伸彰氏。

氏の著書で提示された「原形質性」「個人的」「記号性」「“私”から“私たち”へ」「空洞・空白のイメージ」といったキーワードは、アニメーションと〈現実〉の関わりを全面的に捉え直す射程を持つばかりでなく、『テヅカ・イズ・デッド』(伊藤剛)以降のマンガ論における〈リアリティ〉〈リアリズム〉概念の再検討とも響き合うものになっています。

このイベントでは、2014年の『マンガと映画』(NTT出版)以降、近代視覚文化史全体の中でのマンガの位置づけを捉え直す理論的な仕事と、今日のアクチュアルな作品の批評を並行して行っている三輪健太朗氏と土居氏の対談を通じて、アニメーション論とマンガ論の相互越境の可能性を探ります。なお、冒頭の問題提起と全体の進行役として、宮本大人氏(漫画史・表象文化論)が加わる鼎談形式で議論を進めます。

アニメーション論とマンガ論の最前線に立つ二人はこれが初対面。マンガ原作のアニメーションは近年でも『この世界の片隅に』『映画 聲の形』『宝石の国』『DEVILMAN crybaby』『ポプテピピック』など注目作が相次いでリリースされていますし、国外でも『ペルセポリス』をはじめとしてグラフィック・ノベルやバンドデシネなど同様の例が見られます。また、ひらのりょうや久野遥子などアニメーション作家がマンガに進出するケースも目立つ状況もあります。今回の鼎談ではそれらの作品についても話題に上るでしょうし、土居氏が関心を持つマンガ作品と、三輪氏が関心を持つアニメーション作品も題材として取り上げることで、アニメーション/マンガ論の新たな扉を開く議論が繰り広げられるはずです!



【イベントのページ】
https://genron-cafe.jp/event/20180404/

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