新型コロナ研究に進展 各国の「実際の感染時期」前倒しの可能性も

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動画説明

世界で新型コロナウイルス感染症に関する研究が深まるにつれて、各国で最初に感染者が出た時期や、国内での感染が始まった時期が、これまで考えられていたよりも大幅に前倒しになる可能性が出てきている。
 ブラジルのサンタカタリーナ州の州都であるフロリアノーポリスで、昨年11月に採取された下水サンプルから、新型コロナウイルスが検出されたとする調査結果を、サンタカタリーナ連邦大学の専門家チームが2日公表した。
 <サンタカタリーナ連邦大学遺伝学者 Patricia Stoco氏>
 「11月に採取されたサンプルからSARS-CoV-2ウイルスが検出されたことは確かだ。疑いの余地はない。すべての遺伝子配列を比較するのは、理解を深めるためには重要だ」
 この発見は、米国で今年1月21日に初めて感染者が報告された時期より2カ月も前で、ブラジルで今年2月末に初めて感染者が報告された時期の3カ月前となる。
 米国では、ニュージャージー州エセックス郡ベルビル市のマイケル・メルハム市長は5月始め、新型コロナウイルス抗体の検査結果で陽性反応が出ており、昨年11月に感染したものと信じていると表明した。これまでの米メディアの報道では、今年1月下旬に確認された米国内初とされていた患者より2カ月も早いものだ。
 米国内初の感染者の報告が今年1月だったが、メルハム市長は「自分みたいに、知らないうちに感染してしまった人が他にもいる」との考えを示し、地元メディアを通じて、より多くの人にウイルス検査を受けてほしいと呼びかけた。
 <メルハム市長>
 「(去年)11月に感染されたことを公開することにした。すべての症状が合っていたし、抗体の検査結果で陽性反応も出た。その時に感染されたのは私だけではないと信じている。大勢の人々も私もツイッターで質疑している。大手メディア企業の調査を期待している。一体どれぐらいの人が自分の感染を疑っているのか、自分の感染を疑った人の中にはどれぐらいの人が抗体の検査を受けて陽性を出されたのか、そういった調査結果は多くの議論に終止符を打つことができると思う」
 英国のユニバーシティ・カレッジ・ロンドンなどの研究機関の研究チームは、世界中の新型コロナウイルス感染者から集めた7500以上のウイルスゲノムに関するデータを分析し、これらのウイルスに共通するルーツは2019年末のものだとしている。
 ウイルスの起源が不明だが、研究によると、新型コロナウイルスがおそらく最初は、2019年の10月下旬或いは11月上旬に広がったものだと、英ケンブリッジ大学の遺伝学者であるピーター・フォースター教授は明らかにした。
 <英ケンブリッジ大学の遺伝学者 ピーター・フォースター教授>
 「まあ、驚いていない。最初の感染はおそらく、10月の終わり或いは11月の始めごろだと我々が推測している。2019年9月13日か12月7日の間に起きた可能性が95%。そのため、早期にはわずかな感染例が考えられる」
 スペインのバルセロナ大学の研究者が6月26日、同大学の研究チームが現地の廃水サンプルを検査したところ、昨年3月12日にバルセロナで採取した廃水の中に、新型コロナウイルスの痕跡があることを判明した。同国で初めて感染者が報告された時期より1年間も前となる。

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