内容豊富な民法典草案を読み解く5つのポイント

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動画説明


全国人民代表大会で審議に入った「民法典草案」。真に中国人民のための民法典施行が迫っている。
 1.体系性
 民法典は編纂の形をとり新たな制定ではない。そして今までの民事法則と民事規範を単純にまとめたものでもない。これは体系化の統合作業だ。「民法典編纂」の「纂」と「典」は体系化の要件を示している。
 2.人民性
 民法典の核心に「民」を位置づけている。人民のための立法、人民の権利を強調している。人格権、身分権、物権、債権、知的財産権、株式権などを含む人民の権利を築いていく。また、個人情報など、権利に含まれていない利益も保護する。今回の民法典編纂のハイライトは、特に人民の権利保護に重点をおいたことだ。居住権やプライバシー権などを強化し、民法上の権利の類型を充実させるだけでなく、いくつか権利として規定されていないもの、例えば音声などに関しての利益も保護する。
 3.継承性
 民法典の編纂は中華文化と民法自身が蓄積した卓越した成果を継承しなければならない。奥深く長い歴史を有する民法は、ローマ法から始まり、フランス民法典、ドイツ民法典を経て、そして世界の多くの国に民法典がある。民法の成果は、長い歳月を経て非常に手厚いものとなった。特に中国の学者は、改革開放から40年余りの間に多くの優れた民法研究成果を蓄積してきた。民法典の編纂には、過去の豊富な民事立法と司法の実践経験を取り入れなければならない。
 4.時代性
 今回の民法典編纂は、現代の要求と特色を反映したもので、時代の要求も際立っている。私たちの時代は情報化の時代だ。民法の編纂では電子契約締結の補足や、インターネットでの権利侵害の内容を増やすなど、情報関連の内容を規範化しなければならない。また、エコ文明保護の時代でもあることが非常に顕著に現れている。民法の原則にエコが加わったのは初めてだ、これは世界各国の民法典にはない。原則でエコを体現するだけでなく、具体的な規定の中で更に生態に対する保護を強化する。例えば、契約履行に資源や環境の保護を求め、生態系を破壊する行為に懲罰的賠償を課す。これはすべてエコ文明の要件だ。
 5.開放性
 民法典草案は現在1260条で、非常に膨大だが、それでも豊富で多彩な民事生活の需要を満たすことはできない。私たちは改革を深化させ、実践を積み重ねているので、民法典編纂は一度で完全というわけにはいかないし、閉鎖的なものであってはいけない。未来の改革のための余白と、未来へ向けたさらなる発展の余地、別の法律制定へのインターフェースを持っていなければならない。

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