米ウイルス専門家、新型コロナの武漢研究所流出説を4つの理由で否定

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動画説明

武漢ウイルス研究所のスタッフ向けの教育に携わり、共同研究にも参加した米カリフォルニア大学デービス校(UCD)の感染症学専門家ジョナ・マゼット(Jonna Mazet)氏は「新型コロナウイルスは実験室から流出した可能性は極めて低い」との見方を示した。米国のビジネス・技術ニュース専門ウェブサイト「ビジネスインサイダー(Business Insider)」が2日、報じた。
 新型コロナウイルスの病原体である「SARS-CoV-2」は「武漢ウイルス研究所が人工的に合成したものではないか」という陰謀説が飛び交っている。武漢ウイルス研究所は中国初のバイオセーフティーレベル4実験室(P4実験室)であり、主要任務は医薬品開発やワクチン研究、ウイルスの病原や特性の調査だ。
 2003年にSARS(重症急性呼吸器症候群)が流行した際、同研究所の研究チームは中国各地のコウモリ生息地から集めたウイルスなど大量の病原体をSARSウイルスのゲノム配列と比較して分析し、SARSの発生源がコウモリ由来である可能性が高いと特定した。
 米国の一般読者向け科学雑誌「サイエンティフィック・アメリカン」(Scientific American)のインタビューで、マゼット氏は「武漢ウイルス研究所のサンプルは新型コロナウイルスとの対応性がない」と明らかにした。
 さらに、陰謀者が武漢ウイルス研究所の安全対策の不備に懸念を示したことに対して、マゼット氏は「実験室では厳格な安全協定が実施されている」と指摘した。
 同研究所の袁志明研究員もこのほど「研究所には厳格な管理制度があり、欧米と同様に厳格に管理している」と強調した。
 また、マゼット氏は新型コロナウイルスが人と家畜がともに感染して爆発するウイルスの一例であるとしている。新型コロナウイルスがどこかから漏れ出たものではなく、むしろ中間宿主となった動物を介して人間が感染した可能性が高いと示した。
 このほかマゼット氏は、研究者より防護具を着用しない一般人の方が人獣共通感染症のウイルスに接触しやすいことを挙げている。
 マゼット氏はこうした4つの理由から、中国で新型コロナウイルスが最初に確認されたのは武漢市だが、武漢研究室が発生源とする陰謀説は否定している。

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